ライティングスキルアップ

【トラブル防止】薬機法について現役ライターが分かりやすく解説

*ある*

こんな人におすすめ

◆薬機法について押さえておくべきところが分からない

◆美容・医療・健康のジャンルに強くなりたい

◆修正数の少ないWebライターになりたい

Webライターの*ある*です。

近年スマホやSNSの普及により便利になった反面、広告違反による消費者トラブルも目立つようになりました。

時には何気なく書いた文章が法に触れてしまうこともあります。

文章のプロとして自信を持って活動できるように、最低限のルールは把握しておきましょう。

今回はWebライターが押さえておくべき『薬機法』について解説していきます。

美容・医療系ジャンルに挑戦したい人は必見の内容です。

私は薬機法を学んだことで、トラブルもなく美容系記事を200以上書き上げてきました。

あなたも薬機法を学んでおけば、身につけた知識が自分を守ることにも繋がります。

薬機法の言い換え例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

\薬機法の言い換え例はこちら/

薬機法の言い換え例にジャンプ

薬機法は美容・医療・健康系ジャンルのライターに必須の知識

薬機法は美容や医療、健康系の記事を手がけるWebライターに大きく関係する法律です。

下記に関連する商品やサービスを売り込む記事を書く場合は、薬機法の最低限の知識が必須になります。

・医薬品

・サプリ  

・コスメ

・健康食品    

・ダイエット  

・美容整形

・脱毛や育毛  

美容、医療、健康系に興味のある人、あるいはすでに取りかかっている人は覚えておきましょう。

薬機法を覚えるべき理由

・美容系医療系の文章力アップに繋げるため

・クライアントの信頼を得るきっかけになるため

・薬機法を無視するクライアントに関わらないようにするため

*ある*

美容・健康系のジャンルはママ・主婦ライターに人気のジャンルです!

理解を深めてレベルアップに繋げてくださいね!

薬機法とは?

薬機法(旧薬事法)とは、医薬品類や化粧品に関する品質や安全性を確保し、使用者の安全を守るための法律です。

消費者が誤解するような表現や誇大広告を禁止する役割を担っています。

正式名称は【医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律】といい、厚生労働省が管轄しています。

薬機法に当てはまる項目は主に5つ。

薬機法に関連する項目

・医薬品

・医薬部外品

・化粧品

・医療機器

・再生医療等製品

*ある*

実は化粧品も薬機法の規制対象なんです!

Webライターは薬機法のルールに沿って執筆することになるので、関連する項目について知っておきましょう。

ここからは各項目の特徴や該当する製品、記事の例について解説していきます。

①医薬品

医薬品は、病気の治療や予防のために使う身体に影響を与えるものを指します。

例えば病院で処方箋をもらわないと手に入らない薬や、薬局で薬剤師や登録販売者の相談のもと、市販される薬が当てはまります。

医薬品の記事の例

・処方される薬の効果

・市販される新薬の紹介

②医薬部外品

医薬部外品は、医薬品に比べ体への作用が穏やかなものが該当します。

例えば整腸剤やヘアカラー剤、殺虫剤など、医師の処方箋や薬剤師、登録販売者の相談がなくても購入できるのが特徴です。

医薬部外品の記事例

・新しい入浴剤の紹介

・育毛剤のランキング

③化粧品

化粧品は体を清潔にすること、美化し魅力を高めることなどを目的とするものです。

人体への影響が少なく、医薬品、医薬部外品以外のものが当てはまります。

例えばメイクアップ、スキンケア、ヘアケア、トイレタリー製品など、化粧品とされるものは多岐に渡るので注意しましょう。

化粧品の記事例

・シャンプーの限定品の紹介

・マニキュアの新色発売の紹介

・各メーカーのファンデーションの比較

④医療機器

医療機器とは、人もしくは動物の病気の診断や治療、予防をするために使うものを指します。

代表例は家庭用のマッサージ器、体温計、医療用のメス、ペースメーカーです。

CTやMRIのような複雑な機械から、コンタクトレンズや医療用ガーゼのようなシンプルなものも医療機器扱いになります。

医療機器の記事例

・コンタクトレンズの比較

・最新のペースメーカーの解説

・新作の家庭用のマッサージ器の紹介

⑤再生医療等製品

再生医療等製品は、人もしくは動物の体の機能修復や再建などのために使うものです。人や動物の細胞を加工したものが該当します。

例えば熱傷用の皮膚、再生医療用の軟骨などが再生医療等製品扱いになります。

再生医療等製品の記事例

・クリニックのホームページ

・最新の再生医療等製品の解説

薬機法に違反したらどうなる?

もしも薬機法に違反した場合、行政処分または悪質なものになると刑事罰を受けることがあります。

違反処分内容
課徴金制度販売期間中の売上額の4.5%分を納付
行政指導商品回収廃棄、業務改善停止命令 
刑事罰2年以下の懲役または200万円以下の罰金
*ある*

クライアントに迷惑がかからないように覚えておきましょうね。

薬機法の規制対象は"すべての人"

薬機法は製造業者や販売業者だけでなく、広告を掲載したメディアも規制対象にしています。

Webライターは元よりブロガーやアフィリエイター、インフルエンサーも規制対象です。

個人事業主、法人関係なく、すべての人が対象になることを把握しておきましょう。

薬機法の規制対象は"すべての媒体"

薬機法では広告を掲載したすべての媒体が対象になります。

テレビや新聞、雑誌だけでなく、Webライターが手がけるインターネット記事やSNSなどの文章も規制対象になるので覚えておきましょう。

薬機法違反をしないWebライターを目指そう

基本的にクライアントは納品された記事が薬機法に違反していないか確認をしています。

しかしケアレスミスや薬機法を理解していないまま運営していることにより、見落としてしまうことも。

Webライターが薬機法について理解していればトラブル予防になるため、結果クライアントや自身を守ることにも繋がります。

*ある*

薬機法には使ってはいけないNG表現があるのでこの機会に覚えておきましょうね!

どのような表現が薬機法違反に当てはまるのか解説していきます。

薬機法のNG表現

薬機法違反に当てはまる表現は数多くあり、取り扱うジャンルによって異なるため、すべて把握するのは難しいです。

とはいえ最低限の知識は身につけておくべきです。

Webライターが理解しておくべき項目をまとめたので、以下の項目は把握するようにしましょう。

ライターが注意するべき表現

・他社の誹謗中傷

・断定表現

・根拠のない表現

・誇大広告やウソ広告

NG表現について知っておくと文章の幅が広がるだけでなく、競合リサーチにも役立ちます。

ここからは気をつけるべきNG表現について解説していくので、ぜひ覚えてください。

①競合他社の誹謗中傷

薬機法では競合他社の誹謗中傷となる表現を禁止しています。

当然のこと第三者を罵倒する文章、嫌がらせになる直接的な表現は避けなくてはなりません。

しかし競合他社の比較表現が誹謗中傷に当てはまることを知らずに書いてしまうことがあるので注意が必要です。

・〇〇社より〇倍成分が多く入っています

・〇〇製法を使っている会社はもう古いです

・商品〇〇よりも人気です

*ある*

商品を比較するときは"自社商品内"でするのがベターです。

②断定表現

言い切る表現の使い方には気をつけましょう。

時には消費者を誤認させてしまう可能性があるため、断定表現は薬機法では認められていません。

例えば『改善』『治る』『効果』『安心』『安全』といった文言はNGワードになるため使わないように注意しましょう。

・〇〇サプリを飲めば痩せる

・〇〇を塗ればシミがなくなる

・美白効果有り!

・疲れた体に効く

・1日に〇回は必ず飲んでください

*ある*

意識しないとつい使ってしまいそうな表現ですよね!

③根拠のない表現

根拠のない表現は薬機法違反になってしまうことがあります。

例えば「最高の〇〇」「No.1の使い心地」のような表現はNGになります。

・絶対

・最先端

・最高

・誰でも

・最大級

・日本一

・No.1

日常会話で使う便利な表現も、使いどころを誤れば薬機法に触れてしまうので気をつけましょう。

他にも消費者に誤解を与えそうな体験談は載せてはいけません。

NG体験談の例

・〇〇を使ったら〇〇が治りました

・毎朝〇〇を飲むだけで痩せました

上記の例の場合、効果や効能、安全性について誤解を与えてしまうからです。

もしも体験談を載せるときは、あくまで事実上の感想の範囲にしましょう。

④誇大広告・ウソ広告

事実ではない広告である『ウソ広告』はもとより、紹介する商品を本来の効果や効能を超えて表現することは禁止されています。

・健康食品なのに医薬品だと勘違いさせてしまう表現

・ビフォーアフター写真で安全性や効果持続時間を保証する表現

「手がけた記事が誇大広告やウソ広告の案件だった…」ということもあり得ます。

知らずに薬機法違反の広告の片棒を担いでしまうかもしれません。

悪質なクライアントを見極めることにも繋がるので覚えておきましょう。

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薬機法の言い換え例

「薬機法違反にならないような書き方を知りたい」と思う人に向けて、言い換えの例を解説します。

化粧品、健康食品の紹介案件に関わるWebライターは必ず覚えておきましょう。

言い換えのポイント

・消費者を誤認させるような表現を使わない

・本来の効果を超える表現は使わない

・言い切り表現を避ける

化粧品の記事を執筆する場合

NG表現言い換え例
たるみを減らす肌にハリを与える
肌をひきしめる
ほうれい線を薄くするみずみずしい肌
若々しい肌
アンチエイジングエイジングケア
若返り若々しい肌
美白効果がある明るい肌
メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ
ニキビ、あせもが治るニキビ、あせもを防ぐ
肌を整える

化粧品の効果効能の範囲を超える表現は避けましょう。

『治る』『改善する』のような表現は医薬品と誤認させる可能性があるのでNG。

他にも『消える』『若返る』という表現も誇大表現に当たるので使わないようにしましょう。

化粧品の表現として使用できる効果効能は56個定められています。執筆する際に参考にしてください。

化粧品の効能効果の範囲

(1) 頭皮、毛髪を清浄にする。
(2) 香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3) 頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
(4) 毛髪にはり、こしを与える。
(5) 頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6) 頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7) 毛髪をしなやかにする。
(8) クシどおりをよくする。
(9) 毛髪のつやを保つ。
(10)毛髪につやを与える。
(11)フケ、カユミがとれる。
(12)フケ、カユミを抑える。
(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15)髪型を整え、保持する。
(16)毛髪の帯電を防止する。
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひげそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
(38)芳香を与える。
(39)爪を保護する。
(40)爪をすこやかに保つ。
(41)爪にうるおいを与える。
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。 口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
(49)ムシ歯を防ぐ(※)。
(50)歯を白くする(※)。
(51)歯垢を除去する(※)。  
(52)口中を浄化する(歯みがき類)。
(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54)歯のやにを取る(※)。
(55)歯石の沈着を防ぐ(※)。
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。
(※使用時にブラッシングを行う歯みがき類)
出典:化粧品等適性広告ガイドライン 日本系商品工業連合会

健康食品系の記事を執筆する場合

NG表現言い換え例
美肌効果がある綺麗
美しく
足周り、お腹周りが細くなる健康的な体づくりに
〇か月で〇kg痩せるダイエットをサポート
バストアップバストケアに
疲労回復健康維持のために
ひざの痛みに効く楽しく歩ける喜びを感じる

健康食品は薬機法の規制対象外のジャンルです。

しかし健康食品にもかかわらず、『脂肪の吸収を穏やかにする』のように効果効能を掲げると、法律上では医薬品とみなされ薬機法違反になってしまいます。

健康食品の範囲を超えて、消費者が誤認するような表現にならないように気をつけましょう。

Webライターがするべき薬機法の対策

美容系・医療系のWebライターとして高品質の記事を書くためにも薬機法の対策はしておきましょう。

3つの対策

・チェックツールで確認する

・自学で知識を蓄える

・補償に加入し身を守る

対策を立てておけばトラブル防止にもなり、集中して仕事に臨めるようになります。

*ある*

Webライターは準備が8割!稼ぐために努力は惜しまないようにしましょう!

薬事法広告表現チェックツールで確認する

薬事法広告表現チェックツールは、無料かつ登録不要で利用できる便利なサービスです。

化粧品のNG表現、健康食品のNG表現をそれぞれ確認できるため、記事執筆時に重宝します。

ただし一度にチェックできる文字数が30文字以内であること、言い換えの表現までは表示されないので注意。

「もしかしたら薬機法にひっかかるかも…」と思ったとき、すぐに確認できるのは大きなメリットです。

*ある*

いつでも確認できるようにリンクの保存をおすすめします!

自学で知識を身につける

無料のチェックツールでは違反になる言葉を把握できても、言い換えをするのが難しいです。

自学を通じて文章の引き出しを増やしましょう。

引き出しを増やすには?

・リサーチした記事を読んでみる

・広告表現を意識して見てみる

・とにかくたくさん書いてみる

*ある*

最初は時間がかかることも、慣れると何がダメかスムーズに判断できるようになります

文章力を鍛えておけば、薬機法に違反したサイトを掲載している悪質なクライアントに引っかかることもありません。

自分の身を守る手段としてトラブル予防の最低限の知識は身につけておきましょう。

トラブル予防になるWebライター必須知識

補償に加入し身を守る

トラブルを起こさないように気をつけていても、万が一は起きてしまうかもしれません。

Webライターが納品した記事のミスにより出た損失の場合、クライアントから損害賠償を請求される可能性もあります。

立ち直れないぐらいの大きな損失が出て手遅れになる前に、転ばぬ先の杖の準備をしておくことをおすすめします。

*ある*

フリーランスのWebライターは自分の身を守る手段は準備しておきましょう。

Webライターにおすすめの損害賠償補償

薬機法の知識は、美容・医療・健康系のジャンルに強くなりたいWebライターに必要不可欠な知識です。

けっして簡単ではありませんが、薬機法を学ぶことで間違いなくライターとしてレベルアップできるでしょう。

一度で覚えるのは難しいと思う人は、保存して何度も読み替えして活用してください。

*ある*

本記事がお役に立てば幸いです。稼げるライターになれるように願っています!

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