こんな人におすすめ
・できるだけ早くWebライターとして稼げるようになりたい
・自分の書く文章に自信を持てるようになりたい
・他のサイトには載っていない情報を知りたい
Webライターの*ある*です。
この記事ではWebライティングの基本である、漢字の使い方について解説していきます。
Webライターはパソコンさえあれば誰でも簡単に始められるおすすめの仕事です。
しかし稼ぐ人と稼げない人の差がはっきりと出てしまい、なかなか稼げず悩むライターもいます。
「もっと稼げるWebライターになりたい!でも何を直すべきなのか分からない…」
そう思えたときが、稼げるライターへとレベルアップするチャンスです。
この記事を読むメリット
・短い時間でWebライターとしてのスキルが身につく
・クライアントからの修正指示が減り、評価に繋がる
・読者に「読みやすい」と思ってもらえる文章が書ける
文章をまともに書けなかった私でも、今では毎月5万円以上を稼げるようになっています!
毎月5万円を達成するためには、文章構成の基礎である『ひらく・とじる』をWebライティングに落とし込めるようにしましょう。
ここからは順番に『ひらく・とじる』について、例を交えつつ解説していきます。
ひらく・とじるとは?
ひらく(開く)・とじる(閉じる)とは、文章に含まれる漢字の使い分けを表す言葉です。
本来は漢字表記される言葉を、あえてひらがな表記に変えることを『漢字をひらく』といいます。反対に漢字のまま表記することを『ひらがなをとじる』と表現します。
例
・おはようございます(ひらく) ⇔ 御早う御座います(とじる)
・ありがとうございます(ひらく) ⇔ 有難う御座います(とじる)
漢字を使い分けることで文章が与える印象は変わりますね!
Webライティングではこのひらく・とじるの使い分けが重要なのです。
ここからはなぜ漢字の使い分けが必要なのか、理由を解説していきます。
なぜひらく・とじるを使い分けるのか
漢字のひらく・とじるを使い分ける一番の理由は、読者が文章を読みやすくするためです。
一般的に読みやすい文章とは『文章全体の2〜3割が漢字、7〜8割がひらがな(カタカナ)』とされています。文字のバランスが重要で、漢字だらけの文章だと堅苦しく読む気をなくしてしまう原因に。
しかし漢字がまったくない文章だと稚拙な印象を与え、かえって読みづらくなります。
例
・兎に角先ずは野菜売場から檸檬、人参、牛蒡を持って来て下さい
(とじすぎた文章)
・とにかくまずは、やさいうりばかられもん、にんじん、ごぼうをもってきてください
(ひらきすぎた文章)
上のどちらの例文も、漢字とひらがなのバランスが極端に偏った悪い例です。文章のバランスが悪いと、読者の負担を増やしてしまう原因になります。
Webライターの好みで漢字とひらがなを使い分けるのはプロの文章とは言えません。大事なのは読者ファーストの意識です!
インターネット上の記事は無料で読めるがゆえに、読者が不満を感じたら即サイトから離脱してしまいます。
読者が満足しない記事をクライアント(仕事の発注者)が喜ぶはずもなく、Webライターとしての評価も下がってしまいます。
クライアントの届けたいメッセージを、正確に読者に届けることがWebライターの役割です。
Webライターとして読者に喜んでもらえるような記事を書くために、ひらくとじるを意識するところから始めましょう。
ここからはひらく・とじるの使い分けについて詳しく解説していきます。
ひらく・とじるの使い分け
ひらく・とじるの使い分けは、直観的に判断できるものもありますが、予備知識がないと見分けるのは難しいです。
ここで知識を蓄えておくことで、Webライターとしての基礎を身につけましょう。
漢字をひらいた方が良いとされるもの
◆常用外の漢字
◆当て字
◆品詞(動詞や接続詞の総称)
・接続詞
・補助動詞
・形式名詞
・連体詞
・副詞
◆異なる意味を持つ漢字
◆その他 一部漢字をひらくケース
すべて覚えておくのは難しいと思います。この記事を保存して辞書代わりに活用してくださいね。
漢字をひらく・とじるの使い分けを順番に解説していきます。
常用外の漢字(表外漢字)
常用外の漢字(表外漢字)とは、文化庁が定めた※1常用漢字表に記載されていない漢字のことです。
常用外の漢字は基本的にひらく表現をします。
常用外の漢字を使ってはいけないルールはありませんが、不特定多数が閲覧する公式文書やインターネット記事を含めて、使用するのは好まれない漢字とされています。
常用外漢字の例
常用外の漢字 | ひらく表記 |
鰯 | いわし |
蟻 | あり |
蛸 | たこ |
鮭 | さけ |
豹 | ひょう |
蝉 | せみ |
兎 | うさぎ |
狸 | たぬき |
雀 | すずめ |
蟹 | かに |
鰻 | うなぎ |
咳 | せき |
癌 | がん |
吃(音) | きつ音 |
禿 | はげ |
垢 | あか |
蹄 | ひづめ |
脛 | すね |
踵 | かかと |
瞼 | まぶた |
髭 | ひげ |
塵 | ちり/ごみ |
屑 | くず |
膿 | うみ |
糞 | ふん/くそ |
訛 | なまり |
噂 | うわさ |
絆 | きずな |
諺 | ことわざ |
樽 | たる |
欅 | けやき |
襷 | たすき |
箒 | ほうき |
壺 | つぼ |
糊 | のり |
縞 | しま |
杖 | つえ |
釘 | くぎ |
紐 | ひも |
藁 | わら |
砦 | とりで |
姑 | しゅうとめ |
鮨 | すし |
兜 | かぶと |
斧 | おの |
柏 | かしわ |
轍 | わだち |
橙 | だいだい |
轟 | とどろき |
罠 | わな |
蕾 | つぼみ |
霰 | あられ |
贋(作) | がん作 |
(漏)洩 | 漏えい |
(終)焉 | 終えん |
喧嘩 | けんか |
※1 出典:文化庁 常用漢字表 ※2 出典:文化庁 表外漢字字体表
当て字
当て字とは、漢字が本来もっている意味に関わらず、音訓だけを借りて当てはめる表現のことです。
当て字も基本的にはひらく表現になります。
当て字の例
当て字 | ひらく表記 |
咖喱 | カレー |
倶楽部 | クラブ |
浪漫 | ロマン |
型録 | カタログ |
亜細亜 | アジア |
珈琲 | コーヒー |
沢山 | たくさん |
腕白 | わんぱく |
出鱈目 | でたらめ |
矢張り | やはり |
目出度い | めでたい |
出来る | できる |
愚図る | ぐずる |
誤魔化す | ごまかす |
馬鹿 | ばか |
兎に角 | とにかく |
素敵 | すてき |
野暮 | やぼ |
当て字に似た言葉で『熟字訓』という言葉があります。
熟字訓は、2字以上の漢字を合わせ1つにまとめた熟語(熟字)を訓読みしたものです。
熟字訓の例
熟字訓 | 読みがな |
明日 | あした/あす |
果物 | くだもの |
素人 | しろうと |
大人 | おとな |
風邪 | かぜ |
雪崩 | なだれ |
田舎 | いなか |
為替 | かわせ |
紅葉 | もみじ |
熟字訓は、当て字ではないので表記は漢字のままで問題はありません。
当て字と熟字訓は似ていますが、漢字をひらくとじるで迷いがちなので見極め方をお伝えします。
見極め方
・当て字は、音訓だけで当てはめた漢字の使い方なので漢字と言葉の意味が結びつかないもの⇒漢字をひらく
・熟字訓は、語句と関連する意味の漢字が含まれているので、漢字と言葉の意味が結びつくもの⇒ひらがなをとじる
熟字訓は日常で使われている漢字として定着しているので、ひらがな表記だと違和感が出てしまうことも!
当て字と似ている言葉ですが、混同しないように気をつけましょう!
接続詞
接続詞とは、文と文を繋ぐ役割をもつ言葉を指します。Webライティングでも重要な役割を担っています。
例
・だから
・しかし
・また
・なので
・さらに
接続詞には漢字で表せるものもありますが、接続詞は基本的に漢字をひらいて使います。
接続詞の例
接続詞 | ひらく表記 |
又は | または |
但し | ただし |
其の為 | そのため |
因みに | ちなみに |
若しくは | もしくは |
且つ | かつ |
即ち | すなわち |
補助動詞
補助動詞とは、動詞の後に続けて使うサポートの役割をもつ動詞のことです。
基本的にすべての補助動詞は漢字をひらいて表記します。
例
・やってくる(来る)
・帰っていただきます(頂きます)
・来てください(下さい)
・始めてみよう(見よう)
補助動詞の例
補助動詞 | ひらく表記 |
なって居る | なっている |
して下さい | してください |
辞めて貰う | 辞めてもらう |
ついて行く | ついていく |
教えて頂く | 教えていただく |
頑張って欲しい | 頑張ってほしい |
取って見よう | 取ってみよう |
やって置く | やっておく |
登って見せる | 登ってみせる |
形式名詞
形式名詞とは、実質的な意味をもたない名詞のことです。
形式名詞は基本的に漢字をひらいて表記します。
例
調べてみたところ、見落としていたことに気づいた。
例文の場合は『ところ』と『こと』が形式名詞になります。
形式名詞の例
形式名詞 | ひらく表記 |
する事 | すること |
という訳だ | というわけだ |
する為 | するため |
あの時 | あのとき |
来た所 | 来たところ |
今の内に | 今のうちに |
こんな物 | こんなもの |
ただし注意点があり、形式名詞と実質名詞を混同しないように気をつけなければなりません。
実質名詞とは、実質的に意味をもつ名詞のことです。実質名詞は例えば『Webライター』『お金』『パソコン』などが該当します。
形式名詞で漢字をひらいた語句も、実質名詞で使われる場合は、ひらがなを閉じることになるので気をつけましょう。
実質名詞の例
・所さんに会う
・物が消えた
・時が止まる
・事の発端を知る
・内側を見る
単独で意味が伝わるものは実質名詞、単独で意味が伝わらないものは形式名詞と覚えておきましょう!
連体詞
連体詞とは、名詞を修飾し文章を詳しく説明するための語です。
連体詞にも一部漢字をひらく表記があります。
例
・あの自動車
・小さな机
・大きな山
・あらゆる事柄
漢字をひらく代表的な連体詞を表にまとめました。
連体詞の例
連体詞 | ひらく表記 |
此の | この |
其の | その |
様々な | さまざまな |
色々な | いろいろな |
大した | たいした |
凡ゆる | あらゆる |
所謂 | いわゆる |
我が | わが |
可笑しな | おかしな |
連体詞で使われる漢字はほとんどはひらいて表記しますが、例外として『小さな』や『大きな』はひらがなをとじたままが良いとされています。
副詞
副詞は用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾し、文章を詳しく説明するための語です。
例
・まさか転ぶとは思わなかった
・きっと来るよ
・どうぞ召し上がれ
補助の役割をもつ言葉として、前述した連体詞と役割は同じですが、修飾する個所が異なります。
例外を省くと副詞も漢字をひらいた方が良いとされています。
漢字をひらく副詞を表にまとめました。
副詞の例
副詞 | ひらく表記 |
漸く | ようやく |
暫く | しばらく |
既に | すでに |
偶に | たまに |
更に | さらに |
直ぐ | すぐ |
是非 | ぜひ |
何故 | なぜ |
全く | まったく |
全て | すべて |
予め | あらかじめ |
未だ | いまだ/まだ |
忽ち | たちまち |
時々 | ときどき |
大層 | たいそう |
随分 | ずいぶん |
一層 | いっそう |
悉く | ことごとく |
何れ | いずれ |
透かさず | すかさず |
生憎 | あいにく |
概ね | おおむね |
殆ど | ほとんど |
敢えて | あえて |
且つ | かつ |
恐らく | おそらく |
咄嗟に | とっさに |
隈なく | くまなく |
或いは | あるいは |
先ずは | まずは |
寧ろ | むしろ |
飽くまで | あくまで |
中にはひらかずに漢字の表記のまま書いた方が良いとされる副詞もあるので、ほんの少しですが紹介します。
例
・多少は
・決して
・結構
・必ず
・一段と
異なる読み方を持つ漢字はひらく
漢字には1つの漢字で2つ以上の読み方がある場合もあります。
読み方が複数ある場合は、漢字をひらくようにしましょう。
異なる読み方を持つ語句の例
漢字 | ひらく表記 |
辛い | つらい/からい |
止める | とめる/やめる |
埋める | うめる/うずめる |
臭い | くさい/におい |
読み手によって捉え方が変わる漢字は、誤解を与えてしまうかも…。
正確に伝わるように漢字をひらくようにしましょう!
その他 一部漢字をひらくケース
同じ言葉でも、複数の表記に分かれる特殊なケースもあります。
すべての文字だけでなく一部だけひらく場合もあるので例を紹介します。
その他のケース
漢字 | ひらく表記 |
子供 | 子ども/こども |
障害者 | 障がい者 |
友達 | 友だち |
表の例はどちらの書き方も間違いではありませんが、クライアントによってひらくべきと判断することもある語句です。
ひらく・とじるかどちらにするべきか迷った際の判断する方法について解説していきます
ひらく・とじるを判断する方法
Webライティングの案件で『ひらく・とじる』の判断に迷うことがあれば以下のポイントを意識してみてください。
3つのポイント
・記者ハンドブックを活用する
・クライアントのトンマナに合わせる
・情報をメモして保存しておく
ひらくとじるの使い方に自信を持てるようになれば、悩む時間のロスも減り、執筆に集中することができます!
ポイント①|記者ハンドブックを活用する
記者ハンドブックは、ライター用の用語集です。
漢字の使い方だけでなく紛らわしい地名、数字の表記例などが網羅されており、まさにライターの辞書です。
第14版は751ページの大ボリュームのため、書籍の厚さがなんと約2.5㎝。文章を書く際に必要な情報がびっしりと記載されています。
Webライターなら1冊は持っておくべき書籍です。
私もひらく・とじるときに迷ったときに辞書代わりに使っています!
主に調べものとして使うので電子書籍より紙媒体の方がおすすめです。
ポイント②|クライアントのトンマナに合わせる
※トンマナとはトーン&マナーの略で、広告や記事に含まれる文章や色使い、配置やデザインなどに一貫性を持たせるためのルールのことです。
クライアントが記事の表記ルールを定めているので、一般的にはひらく・とじる表記でも、クライアントの描くイメージとズレる場合はトンマナに合わせるのが鉄則です。
一般的にはひらく表記の漢字も、クライアントのこだわりであえて漢字表記にしている可能性があるため、自己判断せずクライアントの指示通りにしましょう。
確認方法
・添付マニュアルを読む
・クライアントのWebサイトを読む
クライアントのルールの答えは事前にもらっているので確認を怠らないようにしましょう!
文章の修正が大幅に減りますよ♪
トンマナについてこちらの記事で詳しく解説しています
ポイント③|情報をメモして保存しておく
複数の案件を同時進行で進めていると、別のクライアントの『ひらく・とじる』のルールが混同してしまうことがあります。
混同しないようにクライアント情報をパソコンのメモ機能に保存するのも有効な方法です。
私はクライアントごとにGoogleスプレッドシートに保管していつでも確認できるようにしています!
見ながら作業できて時短になるのでおすすめです。
読みやすい文章を書くために注意するべきこと
Webライターの評価は、細かい部分を丁寧に仕上げられるかにかかっています。
この記事の締めくくりとして、案件に取り組む際に大切な心構えについて解説します。
注意点
・読者目線になって書く
・表記揺れをなくす
稼ぐWebライターが常に実践しているポイントなので、ぜひ真似してみてくださいね!
注意点①|読者目線になって書く
自分の書いた文章が読みやすい文章かどうか、最後に判断するのは読者です。
漢字をひらく・とじるを有効に使い読みやすい文章になっているか、確認する方法を紹介します。
確認する方法
・想定する読者のつもりになって読む
・クライアントに確認する
・本サイトを参考にする
想定読者(ペルソナ)になったつもりで、確認のために一度読んでみましょう。
視点を変えることで、新たなことに気づけるかもしれません。執筆後に間隔を空けて読むと冷静に判断できるのでおすすめです。
自分ではどうしても判断できない場合は、クライアントに質問するのも手段の1つです。質問する際にはクライアントの迷惑にならないようにまとめて質問するようにしましょう。
ひらく・とじるの書き方に困ったら、本サイトをぜひ参考にしてくださいね!
注意点②|表記揺れをなくす
表記揺れとは『同じ意味を表す言葉なのに、異なる表記が混ざっている状態』のことを指します。
例
子どもに関連するジャンルの記事を書くには、普段から子供との関わりがないと書きづらいものです。
例文は『子ども』と『子供』の表記揺れが発生していますね!
文章によって、ひらく・とじるが混ざらないようにしましょう。表記揺れに一度気づいた読者は、表記揺れが気になり本文に集中できないこともあります。
読者の不満に繋がる記事は、クライアントには喜ばれません。
表記揺れがあることでクライアントに「このライターは意識が低い」と思われる可能性があります。継続して案件を獲得するためにも表記揺れをなくすようにしましょう。
表記揺れは、書いているときには気づかないもの。
私は今でも執筆し終わったあとに必ず読み返すクセをつけています!
まとめ
今回はWebライティングの基本である漢字の使い方について解説しました。
読みやすい文章を書くには、漢字とひらがなのバランスの取り方が非常に重要になります。
漢字とひらがなの理想のバランス
文章の割合 漢字が2~3割 ひらがな(カタカナ)が7~8割
理想のバランスになるように『ひらく・とじる』ことを意識しましょう。
ひらく(開く)・とじる(閉じる)とは
文章に含まれる漢字とひらがなの使い分けを表す言葉。
・漢字で表現する言葉を、あえてひらがな表記にする⇒『漢字をひらく』
・漢字のまま表記する⇒『ひらがなをとじる』
ひらく・とじるの判断方法
・記者ハンドブックを活用する
・クライアントのトンマナに合わせる
・情報をメモして保存しておく
読みやすい文章にするための注意点
・読者目線になって書く
・表記揺れをなくす
少しでも早い文章上達を目指すなら、さっそく実践してみることです。
学んで終わりではなく、実際に取り入れることがWebライターとしての成長の近道。
この記事を保存し辞書代わりに使いながら、実践で取り入れてみてください。
分からないことがあればまた読みにきてください!Webライターとして稼げるようにがんばりましょう✨